印刷・加工の基礎知識

複写伝票と単式伝票

複写伝票

ノーカーボン紙という筆圧を感知して複写する用紙を使用します。
その場で品目や数量・金額などを記入し、写しを連携する他部署に素早く正確に伝達することが出来ます。
もしくは一枚はお客様へ、もう一枚は自社控えにするなど双方に情報を保有することが必要な場合に最適です。

単式伝票

一般的な上質紙などを使用します。一枚づつ同一の様式で印刷され、下の紙には複写されません。
便せんやメモ用紙などのように、1枚ずつ単独に記入して使用する伝票です。

冊仕上げとセットバラ仕上げ

冊仕上げ

複写伝票で、例えば50組を1冊として製本する方法です。
1冊づつ持ち運びする場合に最適です。

セットバラ仕上げ

複写伝票で、1組が単独で糊綴じされている仕上げ方法です。
剥がす手間がないので、社内などで多数使用される場合に最適です。
ドットインパクトプリンターでの印字に利用されます。

伝票の数量について

冊仕上げ(例.3枚複写✕50組✕50冊)

セットバラ仕上げ(例.3枚複写✕2,500セット)

複写伝票の用紙

ノーカーボン紙について

ノーカーボン紙は、ボールペンの筆圧や、 ドットインパクトプリンターの印字圧などが加えられると、下の紙に書いた文字が写る特殊な用紙です。
この用紙には上用紙、中用紙、下用紙の3種類があり、一定の組み合わせの時にだけ、筆圧などで発色します。
1枚だけでは何も機能しません。上用紙だけや、下用紙だけ、普通の紙と重ねても何も写りません。

取扱い上の注意点

・(圧力に弱い) ノーカーボン紙は、圧力で発色する用紙であるため、用紙の表面に強い圧力衝撃を加えると、圧力を加えた場所通りに発色してしまう場合がございます。
・(長期保存に向かない) 初期はきれいに複写しますが、数年程度経過すると発色が薄くなります。
なお、メーカー品質保証は一年間です。ご発注の際は、一日に何組使用するか⇒一ヶ月に何組使用するか⇒一年間に何組使用するかなど、ご使用頻度をご確認願います。

弊社ノーカーボン紙の取扱い
発色 紙の色 紙の厚さ
青発色 上用紙 40番手
50番手
60番手
80番手
中用紙 40番手
50番手
60番手
下用紙 40番手
50番手
60番手
80番手
100番手
クリーム
アサギ
ピンク
上用紙 40番手
中用紙 40番手
下用紙 40番手
薄クリーム 下用紙 80番手
黒発色 上用紙 40番手
下用紙 40番手

単式伝票の用紙

単式伝票に適した用紙として、下記の用紙を推奨いたします。
その他、お客様で現状使用されている紙質があればお問い合わせください。

用紙 紙の厚さ
上質紙 45kg
55kg
70kg
用紙 紙の厚さ 紙の色
色上質紙 薄口 カラーバリエーションはこちら
(日本製紙の色上質)↓
http://bit.ly/2rBpWsh
中厚口
厚口

刷り色

基本的な刷り色を紹介します。下記以外の特色もお受けいたします。お気軽にお問い合わせください。


(スミ)

アイ
(DIC-256)


(DIC-157)


(DIC-215)


(DIC-307)

※上記の色はイメージです。実際の商品の色は、画面の色とは異なります。

刷版数

同版と別版

同版:複写伝票で全てのページの内容が全く同じである場合、一つの刷版のみを使用し、全てのページを印刷することが出来ます。
別版:逆に内容が一部でも違う場合は刷版数が増えます。

別版の具体例

[例1]
3枚複写の伝票で、3枚全てが一部でも違う
⇒刷版数は「3版」となります。

[例2]
3枚複写の伝票で、1枚目・2枚目の内容が同内容、3枚目が他とは違う
⇒刷版数は「2版」となります。

[例3] 2枚複写の伝票で、1枚目・2枚目ともに同内容であるが、2枚目に印鑑判を印刷する
⇒刷版数は「2版」となります。

減感加工

ノーカーボン紙を使用する複写伝票において、上から書き込みをする際に、2枚目以降複写を反映させたくない箇所に対し、発色反応を抑制するための「減感インク」を用いて部分的に印刷処理を施す加工です。
透明のインクを使用するので、見た目はほとんどわかりません。

連続ナンバリング加工

連続番号を印字する加工です。複写伝票の場合、1セットずつ同じ番号が入ります。
ナンバリング加工を施すと、伝票の整理や照合がしやすく、偽造防止にも役立ちます。

■印字の色はスミ色(黒)に限ります。
■桁数は最小4桁から最大7桁まで対応いたします。
■書体は下図のゴシックのみ。小(8ポイント)と大(11ポイント)があります。
■「NO.」は印字出来ないので、印刷データ作成時に配置願います。
■単式伝票において、冊中、同じ番号印字も可能です。お問い合わせください。

この画像をクリックしてください。PDFが別タブにて開かれます。
プリントアウトの際は、実際のサイズを指定し、A4サイズの用紙で印刷してください。
実寸の大きさが確認いただけます。

ミシン加工

指定された部分にミシン目を入れて切り離し可能にする加工です。弊社のミシン加工は納品書や請求書などの伝票類から、チラシ・チケット・クーポン券の販促物まで幅広くミシン加工が出来ます。また、紙厚は上質45kgやノーカーボン紙40番手などの薄い紙から、アートポスト220kgなどの厚い紙まで対応可能です。

ミシンの種類

・通常ミシン:伝票やチケット・クーポン券など、おおよその製品はこちらで良いと思います。
・マイクロミシン:通常ミシンよりさらに細かいミシンであり、ミシン目の膨らみが少ないため、レザープリンターなどで印刷する際に引っ掛かりづらく、プリンタートラブルが少ない利点があります。但しマイクミシンの刃自体が高価であり、総じてミシン加工料も高めになります。

製本(冊仕上げの場合)

伝票の製本は、上部(天側)もしくは左側に糊付けをして、表紙とウラ表紙をあて、マーブルテープなどで巻いてある冊子です。
糊は簡単に剥がれるので、必要枚数に応じて、糊付けをはがしながら使います。

糊付け
針金綴じ
背巻きの種類

下の写真の2種類の背巻きテープからお選びください。
(黒クロスは若干割り高になります)

穴あけ

伝票などの用紙をバインダーへファイリングするための加工です。穴の位置、穴の数、穴の大きさ、穴の間隔をご指定いただけます。

天穴と左穴
穴の大きさ

下記の大きさからお選びいただけます。

  • 3㎜Φ
  • 4㎜Φ
  • 4.5㎜Φ
  • 5㎜Φ
  • 5.5㎜Φ
  • 6㎜Φ
  • 8㎜Φ
一般的な2穴ファイル用の穴あけ位置

下敷きボール

補強用底ボール

伝票や便箋などのウラ表紙の代わりに、冊子と同寸のボール紙を付ける加工です。冊子自体に強度を持たせたいときに施します。

下敷きボール(折り返し)

複写伝票のウラ表紙の代わりに、2倍の長さのボール紙をコの字に折り返して付ける加工です。下の紙への感圧を防止するための下敷きとして利用します。

下敷きボール(ミシン切り取り)

複写伝票のオモテ表紙のすぐ下に冊子と同寸のボール紙を付ける加工です。切り取りミシンが入っていますので、切り取って下敷きとして利用します。

ユポ・サクションタック

ユポの片面に吸着層を付与した、貼って剥がせる微吸着シートです。平滑な面に、エアー抜けがよく、吸着面にベタツキ感がありません。この「ユポ・サクションタック」を使用すれば、台所回りやバスルームなど水回り環境への貼付けが可能。広告効果が期待できます。(当用紙は安心して使用して頂くため、PP加工必須とさせて頂いております。あらかじめご了承ください。)

《ユポ・サクションタックの注意事項》
■貼付け面のホコリや汚れを拭き取ってからご使用ください。
■貼付け面に凹凸のあるものや紙製品には吸着しません。
■吸着面が汚れた場合、汚れを軽く水で流し乾燥するだけで吸着力がアップします。
■被着面が樹脂系板やインキ面の場合、経時で吸着力がアップし、シール層が分離するケースがあります。

  • 【ノベルティ向け】
    カレンダーシール
  • 年末・年始の挨拶回りに
  • 【ノベルティ向け】
    バスルームシール
  • 知育玩具として
  • 【ノベルティ向け】
    ICカード・iPhoneステッカー
  • 販促用として